滋賀・和歌山?に行ってきた -1/3-

■一人旅行シリーズ。 もう仕事のことを考えると気分が悪くなるぐらいにパンクしてきたので旅に出ることにする。 金曜にまたひどい仕事がでたけど…月曜も休む。大丈夫だよ、我が仕事仲間は優秀だから! 私がいなくても大丈夫だから! …大丈夫だから。 私がいなくても仕事はぐるんぐるん回るから。 私は要らない子だから…。  …いい感じに鬱になったので旅に出ます。
■で、今回の目的。 以前に書いた「日本全県めぐり旅行」を制覇しよう。 …和歌山かな。 二泊三日だと近くによそには行けそうに無いので…酒蔵見学に行きたい。 行くなら…滋賀にあるな! あとは適当に旅しましょう。出発!
昼、京都に到着。 残念ながら雨。晴れたら比叡山にでも登ろうかと思っていたのですが、雨天の山は怖いので中止。 久々に京都散策することに。
 そうと決まれば昼食は池波正太郎がひいきにしていた割烹でいただきたい。が、最寄り駅の河原町への直通がないな…。が、ここは京都! 道路が格子状になっているから迷うことはないのだ。歩こう!
 …あれ、この発想は以前どこかで…。 以前に京都に来たのは友人の結婚式。 たしかその時も私が歩こうと言って、大学の友人と練り歩いて。 でも格子状の街ってのは距離感が非常に取りづらく、目印は見えるのに全然近づけず、時ばかりが過ぎて…。結局途中でタクシーを拾ったけど、それでも披露宴に遅刻したような…。 嗚呼、皆様すいませんでした! …しかし、私は歩くのをやめない! 歩くことに。
 さっそく景観法か何かで看板を白くさせられた吉野家発見。あー、京都だー。

 雨の中歩いて河原町、そして目的の志る幸へ。ここの名物は利久弁当、そして白味噌の御御御付。さっそく味噌汁をいただくと…甘い! これを「汁粉か!?」と評した人がいたそうですが、本当にそんな感じ。 汁粉を口に入れると、塩っ気がちょっときて、小豆の風味が来て、最後に甘みが来ると思うのですが、その真ん中が小豆ではなく大豆っぽい感じ。 でも文句なしにおいしいと言う不思議。 そういえば関西の雑煮って白味噌に餡入りの餅だったと思うのですが、この甘味噌に餡…? よっぽど甘いのがすきなのかなぁ…。
# 写真が取れていませんでした… 興味ある方は上記リンク先を見てください。
 昼飯の後は寺町通りを北上。オイル焼きの三嶋亭を横目にさらに北上。本能寺を越えてさらに北上。 …というか、商店街の端っこにあるんですね、本能寺。本能寺の変の後に移転された場所とはいえ。
 で、到着したのは村上開新堂

ここの「好事福廬」と名づけられた蜜柑ゼリーは池波ファンなら誰でも知っている一品。デフォルトでは予約しないと買えないはずですが、運がいいと飛び入りで買えるとか。 その運にかけて店員さんに聞くと…今日はまだ余剰があるとのこと。やったー!というわけで 2 個購入。夜にでもいただこう。 ロシアンクッキーというのも食べたかったけど…荷物になるので断念。
 で、ここまで来たらイノダコーヒにも行きたいのですが…時間が押せ押せ。というわけで地下鉄へ。
午後、京都伏見(桃山御陵前)。 同じ京都の中だろうと高をくくっていたら40分もかかってしまった。 ここまで来ると“伝統 1200 年の都・京都”という感じはせず生活臭がして安心する。 ガード下の呑み屋街など見ると、観光客としては拍子抜けだけど、居酒屋好きとしては気になってしょうがない。

 なお伏見に来たのは居酒屋を探すためではなく、月桂冠大倉記念館に行くため。以前の日記でも紹介した日本酒の博物館です

 300円の入場料を払って入館。その場でお土産の日本酒缶をもらう。なんか得した感じ。中では昔ながらの酒の製法を道具を交えて説明するスペース、そして月桂冠ができてからの歴史を紹介するスペースと2段構え。前者は大体知っているので後者の方が面白かった。以下写真は「明治時代にワインっぽいラベルにしたらバカ売れしたでござる」というもの。

見学の後は利き酒コーナー、そしてお土産コーナー。ここで「電子レンジでも上手に燗できる徳利」を発見。ちょうど“こんなの無いかなー?”と思っていた矢先なのですぐさま購入。
夕方、滋賀・安曇川 京都に戻って湖西線に搭乗、比叡山を越えて電車は進む。夕方になってやっとこの旅の目的の一つ、酒蔵へ。(伏見も酒蔵だけど)
目的の酒蔵は上原酒造不老泉という酒を醸している蔵。 実はこのお酒、今まで呑んだ経験がありません。 この酒は以前に母が京都旅行した際に小料理屋で呑んだそうで、バカ褒め。ほとんど酒を飲まず、呑んでも白ワイン一筋の人が褒める日本酒…それは日本酒マニア推薦の酒より旨いんじゃないか? と思って気になっていたのです。
 京都から安曇川まで40分で到着。(ちなみに“あずみかわ”だと思っていて、車掌さんの案内で“あどがわ”と気づく始末) 駅前にいたタクシーに乗って10分、到着。

 住宅街のど真ん中にある杉玉のかかった家が!? 「上原酒造 中で販売しております」という札を見て安心。 なお今回は「酒蔵に行く」のと「現地で買う」のが目的で、製造工程などを見る「工場見学」は端から除外。 興味はあるけど、たった一人の酒飲みのために蔵の人の時間をいただくわけにはいきませぬ。
 中に入ると社員さん(社長さん?)が出迎えてくださる。「お酒ください。味見させてもらっていいですか?」「ええですよ、どんなのがお好みですか?」「淡麗よりは味の濃いのが好きです」「ではこんなのいかがで」 初めて呑ませていただいた不老泉は…期待以上に“旨い”。山廃らしい濃い味、でも本当にキレがいい。すーっと染み渡る感じがする。 せっかくなので他のもいただくことに。 地下水で洗われたぐい飲みを一瓶に一つもらって呑んでいく。 すると「あ、電話だ。すんません、どうぞご自由に呑んでて下さい。」 …ええっ!いいんですか? 遠慮なくやらせていただくことに。

 結局「特別純米 参年熟成」と「純米吟醸 中汲み(生)」を購入。あれ、図らずもここの酒屋のお勧めと同じになった。 あと実家にも二本送っておく。
 帰る際にまたタクシーを呼ぼうとすると「もう店じまいだし、送りますよ」新旭駅まで送迎してもらっちゃいました。改めて本当にありがとうございました! (ちなみに17時過ぎでした。上原酒造さんに来る方はこれより早い時間にどうぞ)

↑これは新旭駅で発見。うーん。便数が少ないから乗らない→乗車数が少ないので便数を減らす→不便なので…のスパイラルなのだろうなぁ。
夜、滋賀・大津〜草津 さて、旅の目的は済んだ。後はおいしいものを食べて寝るだけ…のはずなのだけど、実は宿が全然取れない。(この理由は翌日わかる) 仕方が無いので大津京から大津へ行き、夕飯。目当てにしていた居酒屋とっくりは満席で入れず。チェーン店の居酒屋で夕飯。 その後に草津に移動して、ようやく取れたビジネスホテルにチェックイン。 せっかくの旅行なのでできれば温泉、せめて大浴場のある宿がよかったのだけど。 ビジネスホテルって現代の木賃宿だよな、などと思いつつ本日最後の楽しみ。昼に京都で買った好事福廬を喰う。

これは…上品な味。べたつき感のない、ともすれば薄味とも捉えられかねない味わい。 これはキンキンに冷やした方が旨そうだ。 ので冷蔵庫に入れて翌朝の楽しみにする。
 では本日はここまで。おやすみなさい。