実写映画版「るろうに剣心」を観てきた

実写映画版「るろうに剣心」和月ファンとしてはその出来に不安だったのですけど、評判がよいので観てきました。
■原作ファンが気にする「違和感」「コレジャナイ感」ですが、これがゼロ、皆無。原作漫画とビジュアルが似ているというのは蒼井優演じる高荷恵ぐらいなんだけど(これは激似)、登場時の雰囲気というか佇まいが「あ、あのキャラだ!」と説明されなくてもわかる。もう自分の脳内のキャラビジュアルが、漫画から実写に上書きされた。剣心は佐藤健。斉藤は江口洋介
 わかんなかったのが外印さんぐらいだなー。だって原作ストーリーだと出番ないし、再筆の若者バージョンだし、般若くんと混じってるし、鋼線使わないし。映画オリジナルキャラだと思っていたら EDクレジットで“外印”って出てきて「えー!?」って思った。
■映画そのものも良かった。特にアクションシーンが最高。「るろ剣」は時代劇の皮をかぶった少年漫画なのだけど、それが見事に表現されている。なんというか、観た後に「●●無双」ゲームがやりたくなる。そういえば武装錬金のゲーム版も無双ゲーで面白かったなー。るろ剣はもっと無双ゲーに向いてるんじゃないだろか。
 ストーリーは詰め込み過ぎだと思いました。刃衛編と武田観柳編を合わせるだけでも盛り過ぎなのに、さらに十字傷についてもちょろっと。制作陣の中で「銀幕映画で映えるのは観柳編だよねー、乱戦あるし、左之助も戦えるし、ガトリングガンが派手だし。でもメインテーマの”剣心の人斬りの過去の苦悩”が薄いし、なによりヒロインが薫じゃない」ってもめている様子が目に映る。さらに映画で初めて見るお客さんに設定をいろいろ見せねばならない…。こういう事情はわかるんだけど、ね。
■うぉい!と思ったのは左之助のバックドロップ(ジャーマン?)。なぜプロレス技を使うのだというツッコミはさておき、クラッチの位置が低すぎ。あれでは重心の位置的に持ちあげるのが至難の業だし、投げ切った時には垂直に刺さりすぎる。演出担当はプロレスみて反省すべし。
■総じて楽しかったです。観ていない方にはおすすめ。 あ、あと武井咲(薫役)の生足がえろかった。どこで出てきたかはないしょ。
◆参考リンク:「るろうに剣心」世界64カ国で公開決定 “多忙”武井咲も「世界行きた〜い」