劇場版「空の境界 第六章 忘却録音」を見てきた

■なんかもう鮮花!鮮花!鮮花!犬!鮮花!って感じでした。原作もこんな感じでしたっけ?もっと玄霧先生とか、普通にボスらしきボスだった記憶があるのですが、出番がほとんど無かった。いや、鮮花がすばらしかったので別にいいのですが。
■なんからっきょらしくない女学園モノで終わったな…と思ったら次回予告がカニバ●ズム描写で始まってびびった。そう、血と異常性が足りませんでした。これがないと!
(以後、小説版再読後の感想)
■小説版からかなり手を加えていましたね。小説版だと舞台となる女学園の闇がどす黒いのですが、映画では多少ライトになってまだ救いがある話に。
■第6章は「鮮花からの視点を書くことで主人公・黒桐の異常性を浮き出させる」というテーマだったのが、作者曰く「女子寮モノ好きが功を奏して膨らみすぎてしまった」そうで、小説版は乱雑なイメージがあります。 が、映画は鮮花に集中してすっきりできていました。 その分、式が玄霧との戦いで記憶を取り戻すあたりがバッサリ切られていますが…第七章で補完されるのかな…。
■変更点で嬉しかったのは黒桐と鮮花の電話のシーン、式が黒桐に仕事を依頼したことに怒る鮮花に対し、黒桐が式を擁護する台詞の変更。 式の優しさを黒桐が十二分に分かっている描写、それを分かっても納得するわけにはいかない鮮花の人間関係が好きです。