島根・鳥取に行ってきた -1/3-

■ 一人旅行シリーズ。 障害続きで仕事がやばい…。きついのは5月まで、6月は少し楽になると思ってやってきたのに、ここでこの事態というのは心が折れる(しかし毎回何かやばいですね、私の仕事)。ここは心機一転、旅じゃ!
■で、今回の目的。 以前に書いた「日本全県めぐり旅行」の続きを。 今回は島根・鳥取かな。 観光は出雲大社鳥取砂丘になるか…あ、石見銀山も世界遺産になって、さらに追加登録が認められそうなんだっけ。 そこも行くとなるとかなり初日の日程が厳しいのだが…いつものことか。 というわけで出発!
昼、出雲空港に到着。 空港バスに30分乗って出雲市駅に到着

ここですぐに乗り換え、特急に20分強乗って大田市へ到着。 

さらに路線バスに25分乗って石見銀山のある町、大森に到着。 …ふぅ、移動ばかりだと疲れる。慰安旅行だったはずが…。
■で、大森(石見銀山)。 バスの運転手さんのガイドに従い、観光案内所で地図をもらってまずは羅漢寺へ。

…なんか中はお札やお土産が売られているだけでイマイチ。実はこの対面にある五百羅漢というのがメインだったらしいのだが、知らずにそちらには行かず…ゴメンナサイ。
 さてこの後はレンタサイクルを借りて龍源寺間歩へ。坂道を15分ほど上るのだが、この道が絵に描いたような「日本の田舎」で、非常に良い。なんか「ひぐらし」の舞台みたい。下の写真は妙正寺の入り口と、間歩に行く途中のせせらぎ。 邪魔になったら行けないと思って写真は取らなかったけど大森小学校も映画から出てきたような学校でよかった。 なんか間歩よりもこっちの方を世界遺産に登録したい。


午後、龍源寺間歩。 坂道を15分走るだけで汗が止まらない。日ごろの運動不足を痛感、そしてなぜ休暇のはずなのにこんなに息を切らしているか悩む。

 入る。要するに廃坑・洞窟。気温が20度近く下がっており、汗が一気に飛んで凍えそうになった。

 …世界遺産という割には、あんまり面白くなかった。他、大森の街並みなど見るところもあるようなのだが、次の観光地に行くことにする。 となると、山陰本線は特急に乗った方がよく、となると次のバスに間に合うべき。(タクシーは一切無かった) となると…5分で大森バス停に戻らねばならず…というわけでまた自転車で爆走しました。
夕方、出雲市駅。 そしてタクシーで出雲大社へ。運転手さんに石見銀山? 何も無かったでしょ!?」と言われて苦笑。

出雲大社は現在大遷宮、つまりは建替えの真っ最中なので本社を見ることは不可能。しかし肌で歴史を感じられる環境。


楽殿で巫女さんも神楽の練習をしていた。

夕方、旧大社駅 次の電車まで時間はわざと空けて、ここで出雲蕎麦を食べようと思ったのだが…16時過ぎはどこのお店もやっていない。ちくしょう。 ふと駅から出雲大社までのタクシーの途中で見つけて気になった旧大社駅まで歩く。

美しい。実に美しい。 建築学なんて一切わからないけど、この左右対称の建築物が実に心惹くデザイン。今は廃線だが、それでもこの駅舎を残した市民の方を賞賛したい。

ホームも綺麗。 嗚呼、ここに電車が入るところも見たかったな…。 自動改札は似合わないと思うけど。

夕方、出雲大社前。 ここから一畑電車、通称バタ電と呼ばれる可愛らしい電車に乗って宍道湖の北側をひた走る。 (写真は展示用であり、デハニに乗ったわけではない)

この電車を舞台にした「Railways」という映画が公開されるそうで、町中にポスターが貼ってあった。 映画は詳しくないので全く知らず、タイトルからalways のパクリ?」と思っていたのだが…。

夜、松江(松江しんじ湖温泉駅)。 宿にチェックインをしてすぐ外出。本日最後の目的である宍道湖七珍を味わいに、予約していた川京へ。

おかみさんから「東京から? Railways 観た!?」と聞かれて吃驚。そんなにメジャーなものだったのか…。違うと言うと「私も見てないんだけどねー」とのこと。むきーっ!
 七珍料理は季節があるため一度に食べることは不能。今日は4つまでできるとのこと。 全部入ったコース料理 (4200円)を頼む。

・板わかめと枝豆 (写真無し)
・鰻のたたき
・お助けしじみ (しじみの酒蒸し? スープ蒸し?)
この蜆が大粒で美味い! 普段食べている蜆はなんだったのかと思うぐらいの大きさとぷりぷりの食感。

・うなぎの燻製 (写真無し)
・白バイガイの塩茹で (写真無し)
・塩辛のフォンデュ 
これがバカ美味! 塩辛と粉チーズとにんにくを溶いて暖めたものに、生野菜をつけて食べるのだが…この塩加減が本当にいい! 日本酒が進んで進んで仕方が無い。 あー、これ自分で作ってみようか…でも全然違うんだろうなぁ。

・鱸の奉書焼 
 鱸は洗いがいいと思っていたけど、この蒸し焼きがおいしかった。あっさりサイコウ。

しじみの味噌汁(写真無し)
 赤出汁じゃなかった。実は赤出汁は苦手、また実家では普通の味噌でしじみの味噌汁を作っていたので、初めて蜆の赤出汁を飲んだときは衝撃だったのだが… よかった、本場でも赤じゃないじゃん! 許されるんだね!
・鰻ぞうすい
 飲んだ後にしみる味。なんというか天国。

・果物(写真無し)

以上。美味かった…。 料理だけでなく酒もいいのがあり、女将さんの勧めるまま李白、金鳳、千代むすびなどをがぶ飲み。 近年稀に見る充実した時間でした。
 店を出るときに「だんだーん!」と見送られる。出雲弁で「ありがとう」という意味だが、実に暖かい。また来たいなあ。
■宿に戻って温泉入って寝る。旅は続く。