沖縄に行ってきた 1/3

(3/13、書き終わり)
■業務多忙でどうかなりそうだったのだけど、なんとか持ちこたえ成功。何故か、それはこの沖縄旅行を決めていたから! 28日前の航空券予約は、割引価格以外にもこんなメリットがあるのね。 というわけで行ってきまーす!
昼前、那覇空港 羽田の滑走路待ち時間が30分(だから羽田発は嫌いだ)、フライト 2時間半、到着! これで 47 都道府県の旅、完全制覇! その達成感に満足しつつ、さぁ外へ! …って思ったら空港出口にこんなモノ貼ってある。『不発弾の機内持ち込み、お預かりはできません!』 …わしはどこの修羅の国に来てしまったんだ…。

昼前、ゆいレール 市内に出るために3日間フリー乗車券を買ってゆいレールへ。モノレールではあるものの、運転手はいるし通勤シートだし、ゆりかもめよりはちんちん電車に近い。

なお乗る前、空港駅の脇に「日本最西端の駅」なんてモニュメントが。

あれ?南西は九州だと思ってたけど…ゆいレールができて変わったのか。ならばと思ってら次の赤嶺駅が日本最南端。というわけで写真を撮る。

昼、奥武山公園。 どうにも腹が減ってきた。昼飯は牧志の公設市場で取るつもりだったのだが、ここは駅からそれなりの距離があるらしく、そこまで腹が持ちそうにない。なら近くで軽いものを食って、その後に歩いて腹を減らせて二度目のランチとすればよし。 というわけで近くにあった沖縄そば屋「与那原家II」へ。

旨い。かつおだしが空腹に丁度いい。今まで経験上、沖縄そばは麺が不味いという印象だった。これは伝統的に沖縄そばがゆで麺を使うために伸びていたのが原因らしいが、ここのは生麺でコシがちゃんとあって美味しかったです。
 なお食べ終わった時点で外は雨。と言っても南国の霧のような雨で、傘をさしている人は誰もいない。…はずだったのだが、だんだんと厳しいものに。結局隣の駅までしか歩けなかった…。
昼、国際通り 県庁前駅に降りる。これで県庁駅に降りる旅も一つクリア!

 国際通りを見物。どうも県庁側が土産物屋、牧志側が飲食街となっているっぽい。
 まずは…アニメイト国際通り日本最南端のヲタショップに来たぞ! …でも離島だけに、発売日のはずのジャンプ SQ は売っていないのであった。2−5日ほど遅れるらしい。昔、沖縄出身の友人は「ジャンプは月曜発売。一週間遅れで。と話していたので、それに比べると少し改善されているのだろうけど…。
 途中でサータアンダギーを買い、さらに歩いて牧志公設市場へ。なんというか、ボロくて“地域密着!”という外見に見せかけて観光客向けのような印象を受けた。「ヤギ肉あります」なんて書いてあったけど、それを調理できる家庭がまだあるのかなぁ。2階の飲食店が美味そうだったけど、そこまで腹は減ってなかったので寄らず。結局この旅では寄らなかった。次来る時には試してみたいな。
午後、首里 雨がだいぶ上がってきたので当初の目的地、首里城へ。ゆいレール首里駅で降りて目の前…ということはなく、15分ほど歩く。駅前でレンタサイクルがあるのだけど、バスの料金より高いのは何故…などと思っていると守礼門に到着。

…しょぼい。スケールもそうだけど、この門の後ろで車が通るという時点でしょぼい。なんでこれが二千円札の絵に選ばれたのだろう…。

歓会門。これは守礼門と違って良いもんだ。門だけに。 この壁の中に門が埋まっているというか、門の延長で壁があるというか。これを見て、私は写真で見た万里の長城が思い出された。沖縄は日本文化より中国文化の影響の方を強く受けていると思った最初だ。

正殿。もうこれは完全に中国文化だよね…。ちなみに描かれている龍の指は 4 本。中国王家の龍が 5 本指なので1本遠慮したのだとか。その辺の気配りは日本文化だな…。
午後、瑞泉酒造 首里城近くの泡盛工場、瑞泉へ。電話かけたら「本日は営業しておりません」と出て焦ったのだけど、現地は営業中。工場がお休みなので皆さんの業務は見られなかったけど、ビデオ視聴と試飲ができた。
 せっかくの見学なので、前から不思議だった点を案内の人に聞いてみた。それは泡盛に限らないけど、蒸留酒の元となる醸造酒はどうなっているのか?という点。どぶろくを蒸溜したものが焼酎、ワインを蒸溜したものがブランデーである。泡盛のように蒸留酒だけが有名になっているものものも、元となる醸造酒があるはずで、それはどうなっているのか知りたかった。もらった回答は「存在はするけど酸っぱすぎて飲めたものではない」だそうな。泡盛で使用される黒麹がクエン酸を大量に出すためだそう。でも、だから南国なのに雑菌が繁殖せずに済むそうな。ちなみにその醸造酒をしぼったものが「もろみ酢」なんだとさ。へー、あれって産廃の再利用品だったのか!
夕方、那覇 首里から戻って、先に新都心のホテルにチェックイン。夕飯までの間に散歩をしてみる。…どこの家の表札を聞きなれないものばかりだなぁ。そしてどこの家にも入り口にシーサーが飾られている。比喩表現ではなく「どこも」だ。シーサーは悪霊が家に入らないように飾られるそうだけど、だとしたら那覇にはどんだけ悪霊がいるんだ…。そして道路には悪霊が満ち溢れているのではないのか。

 まだ夕飯まで時間があるので国際通りまで出てマンゴハウスへ。アロハ好きなのでかりゆしウェアを物色、ちょっと高かったけど購入。試着途中で『こちらは綿百パーセントでは無いのでアイロン不要です』と説明される。ということは今まで選んだのには要るのか…うちにアイロンは無いのに! でもデザインを気に入ってしまったので今更選び直せない私。帰京したらアイロン買わなきゃ。
夜、美栄橋。 予約していた郷土料理屋、糸ぐるまへ。ニヘデビールという聞きなれない地ビールで喉を潤し、さぁ食うぞ! ちなみにコースを頼みました。

前菜三点盛り。 左はみみがー和え。ガツ刺しみたいな歯ごたえ。真ん中がじーまーみー豆冨。豆腐という名前ではあるが、なんというか、ものすごく粘り気の強いとろろのような食感と味。旨い。にがな和え。名前からゴーヤーの線切りrかと思ったのだけど、実は菊科の葉らしい。豆腐と和えになっていて旨い。

もずく和えと豆冨よう。この豆腐ようが異常に美味かった。今まで何度か食べたこと有るはずなのに…。そして何故か「これは寿命を縮める味だ」とも思った。沖縄の人は長命というけど、豆腐ようを止めたらもっと長命になるのかもしれない。 あ、もずくは普通でした。

たーうむ田楽。栗を入れず、里芋で作った栗きんとんのようなもの。(実際は里芋ではなく田芋) 優しい味。

昆布いりちー。 実家の常備菜で似たようなものがあって懐かしかった。

どぅるわかしー。これがものすごく複雑な味だった。芋をすりつぶして炒めたというところまではわかるのだが、それに色々な味が混ざっていて「これ、なんだろう?」と思っているうちに食べきってしまった。次食べる機会があったら素直に味わいたい。

ふーちゃんぷるー。チャンプルと言えばゴーヤだと思っていたのだけど、メニューを見ると「ゴーヤチャンプル(季節料理)」とあった。…そりゃそうか。

料理じゃないけどハブ酒漢方薬が強すぎて味がよくわからず。ちなみに写真は取ってないけど泡盛も呑んでます。

らふてー。油っぽさを全く感じない角煮。皮の周りが旨い。

グルクン唐揚げ。 もうちょっと食べれそうだったので県魚を追加注文。…でもなんか普通だった。萩で食べた金太郎の唐揚げとほぼ大差なし。キャベツについた味噌は美味かった。

ごはんとイナムドゥチでシメ。
 全体を通して、地味なのだけどしみじみ旨い料理でした。本当に「旨い」とはこういうことなのではないか?と、考えを改めさせられる味。ごちそうさまでした。
夜、ホテル。 大浴場の底がものすごく浅くて、半分寝ないと肩まで浸かれなかった。それはそれとしておやすみなさい。