滋賀・和歌山?に行ってきた -2/3-

朝、草津のビジネスホテル。 旅の最中では目覚めが早い。 …いや、前夜に見た「滋賀ッツマン体操」インパクトが大きすぎたせいか。おめざに冷やしておいた「好事福盧」を喰う。超旨い。昼間を有効活用するためにも宿を出る。
 駅に向かう途中に由緒ありげな神社を発見。伊砂砂神社というらしい。

中にある舞台が立派!(拝殿) ここで神楽舞でもやったら壮観だろうなぁ。

 草津駅到着。エキナカのパン屋で朝食を喰いつつ計画を見直し。今日の目的は白浜の宿の温泉。次いで和歌山駅に下りる”“大阪観光”。…なのですが、大阪には新快速にのると 50 分で着いてしまう。現在8時すぎ、到着は9時。大阪は見所はたくさんあるとは言え商人の街。やはり店が開店してからでないと意味が無い。どこかで時間潰しをしたいところだが…おお。そういえばここは滋賀県ひこにゃんじゃないか!そうだ、彦根に行こう!
 というわけで東海道線を北上。ちなみに草津名物の姥が餅は駅の改札前で売ってました。これを朝飯にすべきだったか…?
午前、彦根 雨が降る城下町。ぶっちゃけ寒い。

ひこにゃん。なんかもうこれで彦根に来た目的は達成したような気がした。
 とりあえず彦根城に向かう。彦根城は築城400年だそうで記念イベントが開かれていた模様。彦根と言えば井伊直弼井伊直弼と言えば安政の大獄なわけですが、そのイメージを変えようとしているのか「開国の英雄! 井伊直弼みたいなことが書かれていた。 …ちょっとそのイメチェンは厳しいのではないかな…。
 駅前に安売りチケット自販機があったので大阪行きのチケットを買う。…が、出てきたのは箱!? そして中には4枚の回数券、彦根能登川能登川栗東栗東⇔京都、京都⇔大阪…。 いいのか、これ?
昼、大阪到着。 椅子の硬い普通列車、それに一時間半近く乗ってたら車酔い(?)した。 気持ち悪い…。
 ふらふらとしながら駅から徒歩10分ほど。お初天神こと露天神社に到着。ここもビルの真ん中にあるのね。 曽根崎心中の舞台であるわけですが…あまり知らないので感慨も無く。うん、ちゃんと読んでから来ればよかった。

 で、ここの目的は、そのすぐ隣にある阿み彦の焼売。文字通り“焼いた”焼売が名物で、なかなか旨い。 いっしょについてくる背脂のスープが車酔いに効く…。

 ここでテレビがやっていたので見ると琵琶湖マラソンの中継が。…琵琶湖マラソン!? もしかして宿が全然取れなかった理由はこれか?
 この後は串揚げにでも行こうかと思っていたのだが、まだ車酔いが完全に抜け切っていないので我慢。くそう、東海道線め。 バスで日本橋まで行って黒門市場を冷やかす。東京では見たことが無い、座布団みたいな大きさのフグが水槽でゲプっと泡を吐いていてびっくりした。
午後、和歌山。 新今宮から大和路快速普通列車)を乗り続けたので体が痛い…。予定より遅れてタイミングがずれたのか、特急くろしおとの連絡が無かった模様。 うぅ、iPhone とか持っていればその場での検索がしやすかったんだろうけどなー。

 で。和歌山駅に降りたのは「全県県庁所在地駅におりよう」という目標達成のためなので…もうやることはない。和歌山城にでも行くか…でも彦根城に行ったばかりなのであまりそそらない。 和歌山といえばあとは何があるか…? ああ、和歌山ラーメンがあるじゃないか。
というわけで井手商店へ。駐車場が隣接してあるせいか、車での来客がひっきりなしに行列を作っている。 待っている間は店内からにおいが…あれ、こんなに豚臭かったっけ? 九州豚骨とはまた違った、煮詰めたような臭いがする。


 早鮨を食いながら待ち、いよいよラーメン。(湯気が凄くて写真がうまく取れなかった) 久々の和歌山ラーメンは、記憶にあるよりさっぱりあっさり。 もっとヌルっとした食感のスープを記憶していたのだけど…最近二郎とか食べているせいかな。 でも文句無くおいしかったです。
夜、白浜。 くろしおに乗って白浜駅、そこからバスでホテルに到着。 もう今日は電車に乗りっぱなしで体がガタガタなので早速温泉に。ああ、硬くなった体にしみわたる…。 湯量もたっぷりだしサイコウ。 部屋に戻って一休みしていたら飛行機の轟音が。ああ、空港が近いのだな。
 夕飯。白浜といえばクエ鍋なのですが、チェックイン時刻が確定できずに予約できなかったのと、一人で鍋もどうかなーと思ったのでキャンセル。近所の「長久酒場」で地元の肴をいただくことに。
ナギサビール

地ビール。観光地の地ビールにあまり良い印象は無いのですが、まぁ一杯ぐらいいいか…と思って頼んだら意外にも旨い。実にコクのあるエールタイプ。東京では売らないのかなー。
ウツボの網焼き

 切り身にされるとわからない…けど、この皮の模様はまごう事無きウツボ。これを網焼きにしてタレに付けて食う。 これが旨い! 切り身は弾力があって歯をはじく、でも不快感はなくてその噛み応えが嬉しい。それを噛むと味がじんわりと滲み出る。 タレがまたおいしくて「これは何か?」と聞いたら単なる砂糖醤油とのこと。ウツボの身をつけていく間にダシが染み出て美味しくなるのだとか。 それが本当なら、最後にこのタレに骨湯でも注いだら良い感じのシメになるんじゃないかなと思った。
カメノテ

緑の「手」のところを引っ張ると割れるので、中の白い身を食う。

貝の味。 それなりに旨いのだけど、いかんせん小さくてむしるのが大変。 貝みたいに「ゆでるとカパっと開く」とか、そういう「喰われる工夫」が無い。これは珍味の域は出ないな…。
・クツエビ(セミエビ

食べてません。 水槽を見たらこの面白フェイス発見。是非刺身で!と思ったのですが、店主に聞いたら一匹7000円とのこと。さすがにこれを一人でというわけにはいかず。くそう、今度誰か誘って喰いに来よう。
・さんま鮨

シメにいただく。棒寿司なのだけど、酢飯がべっちゃり気味で残念。一晩置いた方が馴れて美味しくなったかも。
 なお当日は白浜町の町長選挙だったらしく、店では地元の方が喧々諤々と議論が。「この町に高校を建てなきゃダメだ!」と熱弁をふるっている人がいて、横で聞き耳を立てているだけでも面白かった。モラル的にダメかもしれないけど、これも居酒屋の楽しみ。
 お会計をして、店主におすすめのお土産を聞いてホテルに戻る。温泉に入りなおして、初めて按摩さんを呼んでみてマッサージを頼んだら「年齢の割には固すぎる!」と怒られた。 いい感じ気持ちよくなったので寝る。