■いいかげんに旅に出ないとしんでしまう。この時期だとやはり暖かいところ。沖縄北部のやんばる地域に行くか、奄美諸島をめぐってみるか…。けど、去年が種子島・屋久島、一昨年は沖縄と九州が続いたことに気づく。どうせなら行ったことがないところがいい。というわけで思案の結果、八丈島に行くことにしました。
ところが、忙しくて計画を練ることができず。そもそも宿と飛行機を取ったのが2週間前。さらに八丈島に関する知識はほぼなし。…まぁなんとかなるでしょ。というわけで出発!
■昼、八丈島空港。 55分のフライトのはずだったけど、羽田での滑走路待ちがあったので実質30分強。着いたー!
…微妙に暑い。天気予報では東京23区と大差ない気温だったはずなのに、マフラーと上着を外してちょうどいいぐらい。空港の外も南国っぽい植物が。何かとおもったらアロエだった。
さて、もう午後なので今日は街歩きぐらいにしよう。そう思ってバスの時刻表を見ると、次まで30分以上ある。待つのは嫌なので歩くことに。
■午後、八丈植物公園。 17分ほど歩いたところで看板発見。
奥に植物公園やビジターセンターがあるっぽいので行ってみる。八丈富士も綺麗。
中のビニルハウスでカカオ発見。
ブーゲンビレアも発見。「さよなら人類」で名前だけ知ってたけど観るの初めて。…ここのは藤棚みたいになっていたから、あの子を探すのは簡単だなw
奥の方にいくとキョンという、猫よりちょっと大きいぐらいの鹿発見。アジアの品種みたいだけど…なぜ八丈島にいるのかはよくわからない。
■午後、街歩き。 植物公園の裏口から出たら「→市街地」という看板があったので歩く。スーパーあさぬま発見。店名を冠したバス停付のスーパー。中を見たらくさやが売ってたり、酒コーナーが地焼酎ばかりで「八丈島」に来たことを実感。
さらに徒歩。植物公園から 15分、町役場へ。ここで電動レンタサイクル「島チャリ」の貸出所発見。おお、これでもっとスムーズに島内を回れるぞ!
…と思ったらシャッターが閉まってる…。うーん、事前予約が必要だったのかなあ? 残念。
さらに歩いて宇喜多秀家の墓へ。そういえばここは流人の島だった。「宇喜多備前中納言八郎秀家、豊臣家の御危機を聞き、八丈島より 泳 い で 参 っ た !!!」
さらに歩いて八丈島歴史民俗資料館へ。ここは島の資料がコンパクトにまとまっていて非常に良かった。「牛の角突き(闘牛)は観光業の廃れと共になくなりました」とあったのにはショック。…え、じゃあここにきている私は何? (八丈島が「日本のハワイ」と呼ばれていた頃と比較しての話だと思うけど)
まだまだ歩いて八重根港。ここから見える三原山と横間道路が綺麗。
北を見ると火山岩群の陰に八丈小島が。どこかで見たことがある光景、と思ったら桜島だ。
さらに先には南原千畳岩海岸というのがあるらしいけど、疲れたし、確認したら宿が島の反対側と気付いたので帰ることに。バス停を見つけて調べると…終バス15:38、もう終わってる。仕方がないので 4km ちょい、歩きました。写真は島酒の碑とひょっこりひょうたん島キャラの遊具。八丈島はひょうたん島のモデルみたいだそうで。言われてみると島の形は瓢箪っぽい。
■夜、三根。 宿にチェックインしてから夕飯へ、八丈島郷土料理 梁山泊に。
・ムロアジのくさや: 都内で食べたのよりも格段に臭いが強い!(でも伊豆諸島のくさやの中では八丈のが一番マイルドらしい…)でもうまい。
・明日葉のてんぷら : 明日葉そのものよりも衣が旨かった。椿油で揚げてるんだっけ?
・刺身三種盛り:写真下部の島唐辛子を潰して醤油に溶いて食べます。これが刺激的な辛さ!メキシコのハラペーニョみたい。地魚がねっとりと旨いのでさっぱりさせるのには良い。でも焼酎とちょっと合わないかな。
・アオウミガメの煮込み:東海林さだおの「タコのまるかじり」で紹介されていた亀汁を食べられたらいいな、でも無いだろうなと思っていたのだけど、煮込みという形で注文できた! 肉そのものの食感は、今まで食べた牛豚の煮込みに喩えられるもの。でもスープが独特。動物と魚、どちらのスープでもない、中間のような味。おいしかったです。
■夜、三根。 島の夜は暗い。街灯はきちんとあるから近くは星が見にくい程度に明るいのだけど、その先の闇が濃い。歩いているのは自分くらいなので急いで宿に戻る。そして"お試しかっ!"を見て寝る。21時過ぎだけど寝る。早寝こそ旅の贅沢。
◆今日の徒歩距離
・空港-八丈植物公園:1.5km
・植物公園-町役場 :1.2km
・町役場-八重根港 :2km
・八重根港-宿 :4.4km
・宿-居酒屋(往復):1.1km
合計、約 10.2km。